オールドレンズの描写を味わう

Sony α7でオールドレンズを愉しむ

マクロ的にも使えるイエナのテッサー50mm  Sony α7 + aus Jena DDR T 2.8/50(M42)

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aus Jena DDR T 2.8/50(M42)。

これはなかなかの銘レンズだと思う。
DDR」は東ドイツ、東ベルリンの事で「DDR」はドイツ語表記、英語では「GDR」となります。

ブランド名の「aus JENA」は、このレンズが作られた当時、東ドイツの国営企業であるカール・ツアイス・イエナと、西ドイツのカール・ツアイス(オーバコッヘン)との間で商標権争いがあり、連邦裁判所が判断した「西ドイツ国内で販売する東独ツアイス・イエナの製品には、“CARL ZEISS”の商標の使用を認めない」といった決定に因るものだそうです。
「T」はテッサーの意味ですね。カール・ツアイスを代表する銘玉です。
このaus Jena DDR T 2.8/50、写りも良いですが、特筆すべきは最短撮影距離の短さ。35cmですよ。これならマクロ的に使えますよね。

下の五目ラーメンの写真、どうですか?
コントラスト、シャープネス。そして標準レンズでここまで寄れるんです。
小型で軽量、写りも良くて、寄れるツアイス・テッサー。

aus Jena DDR T 2.8/50(M42)はSony α7にぴったりの相棒です。

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●カメラ SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7/B

●レンズ aus Jena DDR T 2.8/50(M42)

M42マウントレンズーSONY NEX Eマウント用 マウントアダプター

オールドレンズの購入は、

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Sony α7のキットレンズ FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870

さて、α7のズームレンズキットで付いてくる、SONY 標準ズームレンズ FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS フルサイズ対応ですが、その描写性能についてはユーザーレビューで色々書かれています。

近距離から中距離はまあ問題ないけれど、特に広角域で遠景を撮影した時の描写が悪いという評価が多いようですね。

さて、どうでしょう。下の写真は、広角端の28mm 1/160 F8で撮影したRAWデータを

市川ソフトラボラトリー SILKYPIX Developer Studio 6パッケージ版で現像したものです。少し彩度を上げて縮小してあります。

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 確かに画面中央部に比べ両端の解像度が悪いように感じますが、どうでしょう?

僕の個人的な感じでは許容範囲かなと。何しろ、キットレンズですからね。
フルサイズの標準ズームとしては驚異的に軽いし、防塵防滴仕様だということだし、ズームしてもほとんど長さが変わらないし。
この描写が我慢できなければ、SONY 標準ズームレンズ Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS フルサイズ対応 を選べば良いわけです。価格は約10万円と、そこそこしますが。

ちなみに、近距離の作例もご紹介。
まずは望遠端、F5.6 

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次は、広角端 F3.5

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どうですか?

広角域で遠景をビシッと写したいという場合はちょっと難ありかもしれませんが、その他のこういう表現なら、ボケ味もそんなに悪くないように思います。

 

●カメラ SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7/B

●レンズ SONY 標準ズームレンズ FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS フルサイズ対応

 

雑草という名の草はない by Sony α7 + AUTO CHINON 135mm F2.8

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ゴールデンウイーク後半のこどもの日。金沢は晴れ。
ただし、祝日につきデイサービスが休みで、父母が家にいるために、遠出はできず。
近所を散歩して野花の撮影。

この薄赤い小さな花。何て名前の花でしょうね。
以前にもどこかで書きましたが、名を知らない草花を見る度に、昭和天皇のお言葉を思い出します。

・・・・・・

戦争直後のこと。天皇陛下がお戻りになった時に、当時の侍従長であった入江さんが「真に恐れ入りますが、雑草が生い茂っておりまして随分手を尽くしたのですがこれだけ残ってしまいました。いずれきれいに致しますから」とお詫びをしたそうです。

すると陛下は、いつもは侍従たちには穏やかに接しておられるのに、このときはいつになくきつい口調で、「何を言っているんですか。雑草という草はないんですよ。どの草にも名前はあるんです。どの植物にも名前があって、それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいるんです。人間の一方的な考えで、これを切って掃除してはいけませんよ」とおっしゃったそうです。

・・・・・・

昭和天皇のお人柄がうかがえるエピソードです。

 

●カメラ SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7/B

●レンズ AUTO CHINON 135mm F2.8

M42マウントレンズーSONY NEX Eマウント用 マウントアダプター

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Auto Chinon 135mm F2.8 (M42マウント)

f:id:kagabiyori:20150505152302j:plainAuto Chinon 135mm F2.8 (M42マウント)。

オレンジ色のAUTO CHINONの銘が好きですね。
CHINON ( チノン ) は 1948年から 2004年まで長野県にあった光学機器メーカーで、多くの富岡製のレンズを OEM 提供で自社ブランドとして発売していた話は有名。

あまり注目はされませんが、チノンのレンズ性能は折り紙つき。
この135mm F2.8はボケ味もコントラストのキレも良く、なかなかの銘レンズだと思います。
チノンのレンズの多くが富岡製であったことを考えると、このレンズも富岡光学製と思われます。富岡光学は特にヤシカと関係が深く、二眼レフ時代のトリローザから、コンタックス時代のCarl Zeiss銘レンズにいたるまで、富岡光学製レンズは、いずれも優秀なレンズとして知られています。

(最短は1.5m、フィルター径55m。)

 

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ヒメジョオン by Sony α7 + AUTO CHINON 135mm F2.8

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桜が終わったこの季節、公園や野原、道端で良く見かけるのがヒメジョオン

α7とAUTO CHINON 135mm F2.8の組合せは、可憐な花をふわりと浮き上がらせてくれた。

このヒメジョオン、1865年頃に日本に観葉植物として導入されたのが、明治時代には雑草となっていたという可哀想な花だ。

花の姿も名前も可愛らしいのだが、繁殖力が異常に強く、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されているそう。

●カメラ SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7/B

●レンズ AUTO CHINON 135mm F2.8

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